33




「かわらないんだね」

「え?」

「なんでもない」

ナオキはそう言って、遠くを見つめた。


「幸せに」

中学生には似合わない頬笑みを浮かべて、ナオキは俺たちに背中を向ける。
午後の温かい光の中へと向かっていった。


すると、
すぐにナオキの隣にいた子もその横について、行く。

「おさわがせいたしました」

と、言いながら。






[*前] | [次#]
目次に戻る→


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -