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商店街に来て思ったことは、昼間の商店街は、とても明るかったということだった。

俺は、制服のままだとか気にもせずに、商店街を歩く。


かすかに遠くからの目線を感じた。

そう、
高校生の俺がこんな時間にここを歩いているのはおかしいからね。

だけど、誰もが見ても、見ないふりをする。


それがちょっと辛かった。


「!」

商店街の中通までくると、そこには杉田の姿があった。

俺は嬉しくて、でも、どう声をかけるべきかと考えて、しばらくただ何も言わず、杉田を見ていた。


俺は、図書館以外での杉田をよくしらない。

学校以外で杉田の姿を見つけたのは、初めてだし…

だから、かな?


よくわかってしまった。


俺は―――
どんなにあがいても、




「あ…」


杉田が笑った。

杉田が、幸崎先生に、笑った。


杉田、

幸崎先生には俺とは違う、顔で話している。



それを悔しいと思う俺は、きっと、もう、ダメな子になってしまったのだろう。



「て、ナオキ?」


俺から見て、杉田の向こう側にある、たこ焼き屋さんの前で、
視線がとまる。


そこには、俺の弟の姿があったんだ。






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