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俺は意を決して、

「土屋!」

と、名前を叫んだ。




するとすぐに「はい」とたこ焼き屋の前にいた中学生はこっちを見た。

昨日のあいつと同じ顔。

昨日の土屋っていう名前のあいつと。


「!」

でも、となりで仲良くしているのは、昨日、そこ土屋くんに絡んでいた子だ。
俺が殴ったあいつだ。

どうしてなんだろう。

どうして仲良くたこ焼きなんかつついているんだろ。


わからない。

わかるわけがない。


何も俺は知らないのだから、考えたところでそれは仮説でしかないんだ。


俺は俺自身が気がつくよりも早く、二人の元へと走り出していた。


聞きたいことがたくさんあるような気がした。



それに気になっていたことがあった。






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