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だから、兄さんに、俺の行いを告白するときに

こいつらは自慢の友達だって、言いたかった。


いじめっ子じゃないって。

友達なんだって。



「あ、矢田と、鶴部も」

連れて行こう。
俺はそう言いかけて、苦笑した。


「そう、あいつら、5限目と6限目は、無理だ」

「ああ、思い出したって」

そういえば、ここに来ないと思ったら、あいつらは
さぼれない授業に出ていた。


いや、一番、出席率の悪い授業だ。


先生が優しくて、ぽあぽあしているんだ。


だが、あいつらはそんな先生をしたっていたから、
しかたない。



俺はその気持ちがよくわかる。

また、真城もわかるみたいだった。


ま、俺たちがこれから無視する5限目は、生徒指導の先生だが、気にしない。

怒る理由には、やっぱり思いやりとかこもっていないと、嫌だ。


俺たちはそれに誰よりも敏感で。


だから、自己中な先生には、容赦しない。



「さ、行こうか」

「ああ、真城」

俺たちは颯爽と学校を後にした。

こんなに簡単にさぼれてもいいものだろうか。


とちょっと、だけ、思うが。






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