15
「だって、俺、のおままごとにつきあってくれて」
そうだ。
こんな、嫌な演技とか。
それに、昔、俺の兄さんに殴られたこともあるのに。
どうしてこんな俺のわけのわからない、
ことに付き合ってくれているんだろう。
昨日だって、兄さんの友達ひっかけるのに付き合ってくれたし。
「いまさら」
と、真城は笑った。
「そうか」
と、俺も笑った。
「友達だろ?」
と、真城は言った。
「そうだったな」
と、俺は返した。
本当に、俺はいい友人を持っている。
こんないい奴は何処を探しても他にいない。
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