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「だって、俺、のおままごとにつきあってくれて」


そうだ。
こんな、嫌な演技とか。

それに、昔、俺の兄さんに殴られたこともあるのに。


どうしてこんな俺のわけのわからない、
ことに付き合ってくれているんだろう。


昨日だって、兄さんの友達ひっかけるのに付き合ってくれたし。



「いまさら」

と、真城は笑った。


「そうか」

と、俺も笑った。



「友達だろ?」

と、真城は言った。



「そうだったな」

と、俺は返した。



本当に、俺はいい友人を持っている。

こんないい奴は何処を探しても他にいない。






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