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=土屋side=


杉田が来た時に俺は昨日はどうしたのかと聞こうとしたけど、
俺は杉田の口からそのことを言ってはくれないかと思って
聞くことをやめた。

朝、実は聞いていたんだ。
昨日は杉田がどこかで喧嘩をふっかけたって。

でも俺はそんなことを信じてはいなかった。

きっと、何かあったんだろうと思っていた。
杉田の口から事実を聞きたい。
そう、思うから、意地が悪くも、俺は杉田の言葉を待つ。


なのに、杉田は何も言わない。


何も言ってくれない。



俺って、そんなものだったのかな?


杉田にとって、
昨日一日ここにこなかった理由なんて
話すに値しない存在なのかな。


でもさ、
約束していたわけでもないのにそんなことを聞くのは重たいかもしれない。

俺はただ、何も言わずに、やはり、杉田の言葉を待った。


結局、杉田は何も言ってはくれなかった。
それが、とても、悔しかった。

とても、淋しかった。






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