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街灯の下で、思い出すのは杉田の笑顔。
それがまた悲しかった。

自宅に帰ると「ただいま」と言いそうになって言葉を飲み込んだ。
誰もいないのに、呟いたりしたら余計に淋しくなるじゃないか。

もう、疲れた。
いろいろと疲れた。

なのに、
杉田の笑顔を優しさを思い出す。


なんで、こんなにも温かいのだろう。
なんで、こんなにも杉田に会いたいのだろう。



「馬鹿みてぇ…」






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