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別に
ここで毎日会おうとか
そんな約束を交わしたわけじゃないし、
杉田にも杉田の都合があるだろう。
だけどさ、
一人っきりの辞書置場に腰をおろして思った。
俺、杉田がいないの、すごく淋しい。
さっきの話、すぐに杉田に会えば忘れられると思っていたのに。
頼みの綱がなくなったように感じて、
俺は、いつも杉田が座っている場所で丸くなった。
冷たかった。
より一層、淋しくなった。
でも、携帯を出すことはしなかった。
杉田から、電話番号もメアドも教えてもらっている。
だけど、連絡する理由も、会いたいという理由も、どこにもないことを俺自身知っていた。
求めて突き放されたら俺自身が耐えきれないことも、わかっていた。
だから、何もしない。
たまたま今日はいないだけだと思いたい。
そう、それでいいんだ。
泣くなよ。俺。
これじゃ、あの頃と変わらないじゃないか。
俺はもう、泣き虫じゃないんだ。
俺はもう、甘えない。
誰にも甘えない。
自分の足で立って、自分の意志で、生きていくんだって、決めたじゃないか。
なのに、どうして、こんなにも…
こんなにも…
ばかやろう、
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