俺って、馬鹿だよな。
誰にも、もう、心なんて開かないし、関係なんて持ちたくないと思っていたのに。

土屋なら信頼してもいいだなんて。

実際に言葉も交わしたこともないのに。

俺とは違って優等生な土屋なのに。

俺、どうしたんだろうな。



土屋のぽっけから、風紀員の厚生よろしくね、的なリストが覗いているのに、俺って、それでもいいと思っているんだろうか。

こんなのに、関わったらややこしいことになると思うのに、
わかってんのに。

甘えたように抱きついてくる土屋が愛おしい。

なんなんだろうな。


この感情は。


でもさ、一時の感情に流されてもしかたないんだ。
わかっているはずなんだよ。


俺はもうこんなにも簡単にほだされたりなんて、しない。






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