「心配か…」
自分の部屋のベットに転がり込んで、天井を見上げた。
河野さん、が、俺の心配なんてしてくれたのだろうか。そう自惚れてもいいのだろうか。

でも、河野さん俺のこと嫌っているよな。あんなにも険しい顔で見られたし…。

「うーうぅん」
ベットの上で寝返りを打った。なかなか寝付けない。別に思い悩むことなんて何もないはずなのに…おかしな俺。
ふと、河野さんの隣で笑っている自分を思い描く。
……俺なんかじゃ河野さんに釣り合わないと思い知った。
ああ、これ、俺の勘違いだったらいいのに…

勘違い?
そう言えば、河野さんに昨日助けてもらったお礼を言ったら、誤解だと言われた。けど、じゃあ、なんで、今日は心配させるなと俺に怒ったのだろう。わからない。

ああ、河野さん、教えて下さいよ…。



*****

また朝起きて学園に向かったら、新しい噂が流れていた。俺は自分のことを悪く言われるのは耐えられたけども、河野さんのことまで言われたら、さすがに我慢できなかった。だから、さっきすれ違い際に、河野さんのことを悪く言った奴に俺は声をかけた。するとその人はとっても不機嫌に俺を睨む。
何処かで見たことのあるような…そんな顔だった。





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