=三条side=


今日の俺は早起きをした。
だって、俺は恋をしているから、目覚ましがならなくても起きられるんだ! なんてね、一度言ってみたかっただけだ。すまん。

でも、最近思うんだ。前からもそうだったんだが、俺の恋人の浜松はいつも自信を持ってないと言うか、俺のこと頼りにしてくれないとか…

そう、どんなに俺が愛をささやいても、君には届いていない気がする。言葉の端々に釣り合ってないからとか、本当に俺でいいのとかそんなことを含んでいて。俺、悲しいわ。

こんなにも君のこと思っているのに、どうして届かないんだろう。

もしかしたら、俺だけ?って思ってしまうよ。俺だけが君のこと好きなのかなって。


だから、今日、やってしまった。


浜松の下駄箱に体育館裏にて待つと、手紙を書いて入れた。ラブレターだ! きっと君は困惑するだろう。だって、君は俺の恋人なんだから、そんな好意をもたれたとしたら、どうしていいのかわからなくて、悩んで俺に話すだろう。そうしたら、俺、少しは自信がつくかも。そう、俺だって自信がいない。君が本当に俺のこと好きで、俺の恋人になってくれたのかなって。そう、不安で…

君は優しいから断れなかっただけじゃないかって。
君は優しいから…優しいから
駄目だ。俺らしくないな。悩み過ぎ。でも、これは君のせいだ。


「浜松…」

朝、顔色を悪くして、君は元気ぶった。俺に隠し事しないって言ってくれたこともあったのに、手紙のこと、俺に何も言ってくれない。浜松にとっての俺ってそんなもん?

「俺、限界だ…」

もう、耐えられない。君の鈍感ぶりに傷つけられるのも疲れた。けど、好き。
はい重症!






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