俺と折原の出会いは今から三カ月ほど前のことになる。
もともと他校の俺たちがどうして知り会ったかと言うと……ま、なんだ、話が長くなるから割愛するけど、いろいろあって今に至るわけだ。
だけど、付き合っているからと言って、甘い毎日を送っているわけじゃない。
付き合いだしてからも問題があるわあるわ。

「……はぁ」

何だよなって思う。
俺があんなにも恥ずかしい想いで好きだって言ったんだから、折原だって言い返せよな。馬鹿野郎。

ああ、俺の右手。乱暴に床を叩こうとしたのに力も入らない。
無格好にそのまま床に倒れ込んで、瞳を閉じた。

『俺の傍にいろ、ずっと』

折原に、そう言われた時、告白だって思った。
勘違いだったか。
いや、折原だって真剣な顔していたじゃないか。
それから俺たちは付き合いだすようになったんじゃ…

「…………」

いや、付き合おうだなんて一言も口にしていない。
だったら、この関係はなんなんだ。
俺はずっと付き合っていると思い込んでいたが、もしかしたら、他愛のないものなのか。
だから、あいつは俺の好きだと言う言葉に返事をしなかったのか?

納得いく。
納得したくない。
俺はお前の何なんだって言うんだ。






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