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=七里side=


理季さんは可愛い。

始まりは面白半分だった。
でも今じゃ100%本気。


変わったものが好きだった。
ただ傍観者でいることが大切だった。


でも、俺はもうどうしようもなくなってしまった。
それは貴方に恋をしたからで。


「理季さんは俺のこと、どう思います?」

「俺に構うなんて変人だ」

結構、真剣に聞いたのに、変人呼ばわりした。
でもそんな理季さんの言葉も俺は嬉しかった。
だって理季さんは俺を見て、変人だって思ってくれるくらい、少なくとも、俺のこと、心の片隅に置いていてくれているんだろうなって。

「俺は、理季さんのこと好きですけどね」

「……っ」

何気なく呟いた一言に理季さんはびくっと跳ね上がった。ごめん。






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