あ、俺、別に平和が嫌いってわけじゃないよ。
ただ、平和を大切に思えるように、それが当り前じゃないって、
時たま、胸が引き裂かれるように教えて欲しんだ。
ああ神様何処かにおられるなら、お願いです。
俺はもう17年間もこんな世界で生きました。
もうお腹いっぱいです。
そろそろ……


「三分間待ってやる!」


……え?

いつも通りの学校の帰り道。
いつも通りの友達と、
いつも通りのコンビニに、
いつも通り入った俺。

なのに、そこに広がっていた景色は…
最高に素敵なものだった。

そう、これこそが俺の望んでいるような、突発的な出来事。非日常。

「ね、見て、ガラの悪そうな男が店員にナイフをつきつけている。更に、そんなコンビニ強盗の後ろにもナイフが突きつけている人が…」

そう言って俺が奴らを指差すと、俺の友達たちは何も言わずに首を振った。






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