クリスマスの過ごし方




「………な、高志、さっきも言ったけど、俺、ちゃんとした恋人とこうしてクリスマスなんて初めてだから、よく、わからないんだけど、クリスマスって何をするイベントなんだ?」

「キスを100回する日」

「え?」

俺、出遅れた?
ケーキ作って、のんびり一緒に過ごして今になるんだけど、今から100回もキスってできるもの?

「ぷぅーっ悪い。ごめん、陽介、本気にしないでくれ。冗談だって」

「な、なんだ、焦った…」

「うん、俺の願望だし、冗談冗談」

「え、えと…?」

それはどういう意味なんだろう。
わからなくて高志の方を見つめると高志は何も言わずに真剣な顔をして俺の事を見ていた。

自分の甘さに、笑みが零れる。

「高志、してもいいよ、100回でも何回でも」






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