9
「陽介。俺もね、ごめんね。ちゃんと気がついて、いたらよかったね」
「別にそんなこと望んでないし!」
いいんだよって言いたかったのに…また…俺は、
「じゃあ、陽介は何を望んでくれたのかな?」
優しい声と笑顔で高志は聞いてきた。
俺はそれに溶かされるように呟いた。
「高志が俺の隣にいてくれるなら、なんだっていいよ」
不器用に伝えた。
恥ずかしいけど、伝えた。
幸せすぎて言葉が溢れたのだと思う。
「本当は、俺、高志のこと、好きだよ?」
「陽介、ありがとう…どうしよう、すっごく幸せ」
★次のページからは甘々ssです。
[*前] | [次#]
目次に戻る→