「え、ああ、すごく楽しいよ? どうして…もしかして、陽介は…」

そんなしゅんとした顔をさせたいわけじゃない。

「俺も楽しい。俺は楽しいよ。でも、思ってたんだ。お前はこれでいいのか?」

「……どういう意味?」

「高志は俺でいいの? 俺さ、恋人らしいことわからないし、高志にどう接したらいいのかわからないし、可愛くないし…」

「陽介。いいか、俺は、俺が陽介を好きになって告白したんだよ。それに、陽介はすっごく可愛い。かっこいいんだけどね、可愛いの。可愛いと言うか愛しいって言うのかな。うん、大好き。本気で、結婚できたらいいのにって日々思っている」

「なんで、俺、お前に好きだって言ったこともないのに!」

「……陽介」

「俺、ちゃんとした恋人出来たのは初めてだから、わからない。どうしたらいいのかもわからないし、お前の考えていることもわからないし、お前いい奴だからもっと俺じゃなくて他にいい子がっ」

「馬鹿!!」






[*前] | [次#]
目次に戻る→

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -