わかって下さいよ
=小池side=
「ずっと、俺、本当に、あなたの味方です。俺は、絶対にまた、あなたに会いにきます。今度はもっとちゃんとした形で会いにきます。だから、それまで、頑張って下さい。俺も、頑張って、ここに来るはずです」
丹羽くんは改まって、俺を見つめた。
「未来で会いましょう」
「丹羽くん?」
「いやですね。泣いてないですよ。だって、また会えるんですもん」
丹羽くんは無理をして笑った。
俺はただ「また会えるんだよね?」と聞いた。
「はい、絶対に、会いに来ます」
…さようならは突然だった。
だけど、淋しくなんてない。
ココロには君がいた。
辛くなったら思い出して、頑張るよ。
俺、そんなにも弱くないんだよ。
君に会えて幸せでした。
「未来で」
俺はそう言って、手を振った。
なんでだろう。
また会えると俺はココロのどこかで確信していた。
そう遠くない未来で。
第三話 完結
***
続きは第4話「泣きたくないから」へ
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