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「どういう意味ですか?」
部長は直球に、直球を返しました。
この天然さんはどうしてこうも、手に負えない感じに天然さんなんでしょうか?
先輩さん、固まっていますよ。
いい気味です。
「あの、その、さ、今までのことなんだけど、その、いろいろ、ごめん」
「え?」
「俺、誤解していたんだ。小池って少し、変わっているのに、それわからないで、ちょっと腹立てたりしてそのだから、上手く言えないけど、なんていうのかな。怒ってるというか、もう俺のことなんて嫌いになったよなって言うかなんて言うかそのな、なんて言うんだ」
先輩さん。うろたえています。
「終わったことじゃないですか? 気にしてませんよ」
部長、あっけらかんとそんなことを言いますが…
本当はすごくつらい想いをしていて、あんなにも泣いていたのに、終わったことじゃないですか、とか言っていてもいつも引きずっておられたのに。
…やっぱり、あなたは優しすぎます。
「よかったです。俺、先輩には嫌われているものだと思っていました」
満面の笑み。
「嫌ってなんかいない」
「え?」
「なななんでもないんだ。仕事。そう、だ、仕事をしよう」
「はい」
「…小池って、変わってるよな。本当に」
「そうですか。普通ですよ?」
先輩さんはただ苦笑し、そうかもしれないな、と言いました。
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