2
仕事帰り、散ってしまった桜の下で、
俺は座りこんだ。
ここで、君とよく話したね。
来年も
一緒にここでお弁当を食べようとか言っていたのに、な。
俺のせいで、叶わなくってしまったな。
「大丈夫?」
「…俺、平気」
「そっか、よかった」
「心配してくれて、あり…が…えぇえ?」
誰もいないはずの桜の下で俺はあたりを見渡した。
おかしいな。
確かに声が聞こえたはずなのに。
疲れているのかな…俺。
「健一」
「…ぇ?」
[
*前
] | [
次#
]
目次に戻る→
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -