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「ここはどこなんだろう」
不安にもなるけど、天野くんが近くにいてくれることが嬉しくて、温かな優しい気持ちになれる。
本当に僕は何を怒っていたんだろう。
お父さんに本気になっても何も変わらないというのに…
あんな、あんな…殴りかかったって何も、解決しないのに…
「僕こそ、学習しないとな…」
うん。と一人で結論を出して、部屋の中を見つめた。
どんなに見渡しても知らないものばかりだ。
「え?」
僕は固まった。
そこには写真立てがある。
高校入学の時の写真が飾ってある。
そこにはにこやかに笑う天野くんと僕がいた。
懐かしいな…
迷子の天野くんを見つけて、入学式の会場に連れて行ったんだっけ。
その時、一枚と言って、一緒にとったっけ。
携帯で…
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