だからこその挑戦であり希望
昨日の放課後に、感じたあのどうしようもない感情について、答えを探していた。
だが、見つからない。
俺は自分の感情もよくわからない男になってしまったようだ。
情けない。
あんなにも志は高くと、父に教わったのに。
「…うぅ」
どうしてなんだ、俺。
いつから本当にこんな女々しい上にダメな男になってしまったんだ。
「天野、聞いてんのか?」
ダメだダメだ、こんなんじゃあダメなんだー!
ああ、亡き父上、俺は、どうしたらいいんですか?
「おい、天野いいかげんにしろ!」
病院に行った方がいいのかもしれない。
もしかしたら、新種の女々しい病とかいうのに、感染しているのかもしれない。
そうだ、そうに決まっている!
いや…だが、
「そんな、都合のいいように、正当化するなんて、最低だ!」
俺は立ちあがった。
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