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「…ん、ふぅ」
重ねただけの唇を俺はついばんだ。
もう、本当に限界だった。
色っぽい顔して、力なくして、俺に支えられて、
こっちをぼんやりと見るキョンの顔が
やばいくらいに可愛くて、俺はついついついキョンのあそこを自分のふとももでさすってみた。
かすかに「ひゃっ…」とか、声を出して、かわいい。
かわいすぎ。
「どうした? キョン」
俺は何もなかったように聞いた。
すると、キョンは恥じらいながら「何でもない。何でもないんだ」と強がって言った。
「本当に、何でもない?」
俺はいじわるをしたくなってしかたなかった。
「う、ぁ、何でも…っ」
「ここは、こんななのに?」
「え、嫌だ。谷口!」
頬を赤らめて、震えるキョンが可愛かった。
でも、泣きだしてしまったキョンを見て、俺はまた我に帰る。
「泣くなよ…キョン」
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