3
帰り道。
俺はキョンに「遅くまでつきあわせて悪かったな」と言った。
ココロのどこかで、そんなことないよ、と言って欲しかったのかもしれない。
なのに、キョンは「別に」としか、言ってくれなかった。
少しばかり傷心した。
分かれ道が近付くにつれて、俺はこのままキョンを、どこかへ連れされたら、と
考えた。
ずっと、俺といてくれたら、いいのに、と。
嗚呼、どうして、
どうして、こうも永遠が欲しいのか。
俺はいつまでもこうしてお前といられるのどろうか。
彼女とかできたら、もう、こんな風にナンパには誘えないのだろうか?
ただ、口実がなくなるだけで、すむのだろうか?
わからない。
わからないのに、
わからないから、
永遠がほしい。
お前のとなりにいられる。
永遠がほしい。
永遠が…
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