２
だから。
賭けに出ることにした。
マニアルなんてくだらない。
きっとこの突拍子のない話はきっと楽しいだろう。
市原だって、いつも、かたくなに何かを決めつけてしまっているから、
調度いい刺激になるはずだ。
ま、天野に任せるような形で大変気に食わない感はあるが、俺じゃなにもしてやれない。
同然、市原はそれを望んでいない。
委員長。
だから、先生にはよくされてきているはずだ、
今さら、俺なんかが何かしてあげたところで、
何にも嬉しくないだろう。
そう、俺、普通の男の子に戻ったんだ。
先生とか、そんな垣根を取っ払って、俺は市原と過ごしたいと、思った。
帰宅部の顧問も、そう、だから、引き受けたんだ。
天野と一緒だ。
だけど、俺は、天野のようになるつもりはない。
絶対に、手に入れてやるつもりなんだよ。
市原を。
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