マニアルなんてくだらない




=植木side=


今更だけど、告白しよう。
実は俺、帰宅部って、面白そうだと思ってんだ。
だから、あの時、天野の入部届を見た時、なかったことにしなかった。
知らないふりなんてできなかった。
だけど、俺は先生って立場だし、同級生の方が何かと理想とか、本音とか、聞きだしてくれるかなって、思って、市原に聞いてくるように、頼んだ。
市原をつかったのは悪かったが、俺はこんな突飛なことをするやつと話をしてみたかった。

ま、職員室に天野がのりこんでくるというのは俺の予想外の行動であったが。
何分、最近は何の面白みも無いので、いい刺激になった気がする。


あれから、さんざん、演技ぶって、天野の意見を否定したり、したけど、俺は、もう、次の段階に踏み出したくて仕方なくなった。
そう、部活を設立するには、最低生徒を5人、集めなくてはいけない。

俺はそれが楽しみで仕方無い。

顧問は俺の名前でいい。

頑固者だけど、校長さえ、丸めこめば、あとは、人数を集めるだけだ。
俺は、見てみたいんだ。
天野がどういう風に帰宅部ってのをつくっていのかを。

だから、震えながら、校長室に俺はいた。
部活申請の用紙を差し出しながら。





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