３
＝ヒカルside＝
「俺もヒカルも、友達じゃん」
灰塚は、そう言った。
俺はショックだった。
もしかしたら、このまま付き合っていてくれと、引き止めてもらえるかも
などと考えていたりもしたからだ。
しかも、灰塚は俺のこと、友達だと思っているみたいだ。
こっちは誰のせいで、お前なんかを意識して、好きになっちゃったと思ってんだよ。
とは、言えないにしても、正直、辛い。
「なんで、そんなこと言うの？」
俺は灰塚に問いかけた。
灰塚は「友達でも、ずっと一緒にいれるじゃないか」と言った。
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