「もどるもなにも、友達の時と、今と、何がかわるっていうんだよ」


そうだ。


俺は、まだ、何もしていない。

そうだ。

俺は、恋人みたいなことをしたかった。

勇気がなかったのがいけなかったのか。

お前からも
求めてほしいと
願ったのが

いけなかったのか。

いや、そもそも、何かしていたら、
それこそ、


ヒカルが泣いていたかもしれない。


これで、よかったんだろうか…

多分これでよかったんだと思う。



「俺もヒカルも、友達じゃん」



そう、どんなに俺自身、最低で嫌な奴だとしても、

ヒカルは俺にとって大切な人だった。


それだけは揺るがない。





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