=灰塚side=


「灰塚」


俺の名前を呼んで、ヒカルが笑った。
だけど、俺は、疑問を隠せない。

ずっと、胸のなかで、巡ってる想い。


本当にヒカルは俺のこと、好きなんだろうか?


はじめて俺の気持ちを打ち明けた時、ヒカルは固まっていた。
ま、しかたないことだとは思うんだけど、
やっぱり俺はヒカルにとって、友達だったんだと思うし、
まさか、そんな奴が自分のこと好きだって、告白してくるなんて、
考えてもみなかっただろう。

俺が告白して10日後に、今度はヒカルのほうから告白しなおしてくれた。

すごく嬉しかったのを今でも覚えているし、幸せだと思う。
最悪、気持ち悪いと嫌われてしまうかもしれないと、覚悟のうえでの告白だったから。
顔を真っ赤にして、真剣にそう言ってくれたヒカルを、
俺は忘れたりしないだろう。





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