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「…無理しなくていいよ。神崎の妹さんはいい子だと思うし」
しばらくして、部長が口を開いてくださったと思ったら、そんな言葉が出てきました。
俺は必死で、誤解なんだと説明しました。
「ですから、俺は、ただ、弁当を作りたくて、その、知り合いがあいつしかいなくて、たまたま、頼んだだけで、それに、俺は、部長が好きです。誰よりも、好きなんです」
「でも、いつまでも、こんな関係続けてられないよ」
「どういうことですか? 俺のこと嫌いになりましたか? 俺、何かしましたか?」
泣いて、しまいそうでした。
「俺は、やっぱり、しつこかったですか?」
もしかしたら、俺が言い寄っていて、部長はずっと困っていたのかもしれません。
俺のこと、好きだって言ってくださったのも、もしかしたら、
ただの優しさとか、そんなものだったのかもしれないです。
「無理させていましたか?」
いつも、俺は自分のことばかりになっていた気がします。
それって、恋人失格じゃないでしょうか?
「俺、どうしたら、部長のとなりに、いてもいいですか?」
もう、駄目だ。
涙が、止まらない。
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