そういえば、
最近、前みたいにしつこく電話してくることも減ったし。

もしかしたら、もしかしたり、
するのかもしれない。


でも、そのほうがいいのかもしれない。



「神崎、は、丹羽と妹さん、どう思う。最近、仲よさげに話していたんだけど」

俺はつい最近見てしまった丹羽と神崎の妹さんのことを話した。

仲よく弁当のおかずのことについて、
話してた。



「あ、もしかして…」

「小池?」

もしかしたら、あれは神崎の妹さんとの交換弁当かもしれない。
俺はどんどんと嫌な方向に考えていく。


でも、もし、そうなら、
それはそれでいいのかもしれない。


丹羽は男の子だもん。



女の子と結婚して、
幸せな家族とか作った方がいいと思う。

こんな年寄りといるよりも。

そうだよ。


絶対にそうだ。



わかってんのに、
そんなこと、なのに、なんで


こんなにも悲しいんだろう。


なんで、こんなにも、
俺は自己中に考えてしまうのだろう。


丹羽は俺だけのものであってほしいなんて。
最悪。最低。


俺の、人でなし!





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