「直太郎。浮気はダメだからな?」

「は?」


家に帰ると、急にケイがそんなことを言ってきた。
なんで、そんなことをいうのか、わからない。

「さっき、電話があって…」


千香くんは、ただでいじられてはくれないようだ。
反撃とばかりに俺の彼女を装い、ケイに、相談を持ちかけていたようだ。

「悪戯、だから」


気にすんな、と俺はケイの頭をたたいた。

すると、ケイが「返事」と一言口にした。
俺は何の事だか、わからない。


「昨日の返事」

「昨日って?」


「好きだって言った」


本気だったのか?
てっきり、気まぐれか何かかと思った。





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