後に、あなたはこうも言ってくれました。

「辛いことは忘れてしまえばいいと思っていた。
解決しないのなら、全部、忘れていまえば、いいと考えてもいたんだ。

でも、ね、丹羽に会えて、俺、前向きになれた気がするんだよ。

丹羽は何事にも一生懸命で。

なんか、見ていて和んだし。

なんていうのかな、思い出って大切かなって。

辛くても、そればかりじゃなくて、確かに幸せだったこととかあったんだよ。
否定してばかりいたけど、全部が全部、否定してもいいものじゃなくて、
なんていうのかな、やっぱり、大切なんだと思う。

今、ここにこうして丹羽と居られるのは、俺が、

まあ、否定して、切り離してしまった過去だとしても、

そんな日々があったから

こうしていられるのかなって考えて、



やっぱり嬉しいんだ。


だから、俺は、大切にしていきたいと思うよ。

今更かもしれないけど、
もう、そんな過去を増やしたらいけない気がするんだ。

だって、丹羽は俺のとなりにいてくれるんだもん。

ね?」


と、それはそれは可愛らしく言ってくださいました。





[*前] | [次#]
目次に戻る→


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -