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後に、あなたはこうも言ってくれました。
「辛いことは忘れてしまえばいいと思っていた。
解決しないのなら、全部、忘れていまえば、いいと考えてもいたんだ。
でも、ね、丹羽に会えて、俺、前向きになれた気がするんだよ。
丹羽は何事にも一生懸命で。
なんか、見ていて和んだし。
なんていうのかな、思い出って大切かなって。
辛くても、そればかりじゃなくて、確かに幸せだったこととかあったんだよ。
否定してばかりいたけど、全部が全部、否定してもいいものじゃなくて、
なんていうのかな、やっぱり、大切なんだと思う。
今、ここにこうして丹羽と居られるのは、俺が、
まあ、否定して、切り離してしまった過去だとしても、
そんな日々があったから
こうしていられるのかなって考えて、
やっぱり嬉しいんだ。
だから、俺は、大切にしていきたいと思うよ。
今更かもしれないけど、
もう、そんな過去を増やしたらいけない気がするんだ。
だって、丹羽は俺のとなりにいてくれるんだもん。
ね?」
と、それはそれは可愛らしく言ってくださいました。
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