「ああ、約束するよ」 信用してなさそうにするもんだから、約束ね、って唇に軽いキスをした。 もっとして?と云うように、ナルトはキスしやすい角度のままで俺を見つめてくる。 う゛…不味い… そんな可愛い顔と仕種をされたら、我慢出来なくなりそうだ… 今すぐ襲いたいけど、襲えないそんな状況が酷く歯痒い。 「あー、ったくっ!!早くお前んトコに帰りたいよ‥時間制限なしでキスしたい、イチャパラしたい…!!」 思わず本音を洩らして、腕の中の愛しい子をキツくキツく抱き締める。ナルトの甘い肌の匂いが鼻を刺激して、どうにも堪らなくなった俺は、首筋に噛み付いて肌を舐め、夢中で口付けを繰り返す。 「んっ!!せんせー…ダメってば‥‥帰って…ンッ‥きてから……に‥」 「…んっ、は‥ナルト‥ナァル……ト‥」 抵抗を封じ込めるように愛しい恋人の名を繰り返し呼びながら、深く唇を重ねて、餓えた獣のようにナルトの口を貪った。 好き勝手に口腔を愛撫してると、されるがままだったナルトも俺の舌の動きに合わせるように舌を蠢かして絡ませてくる。 お互いの舌を捏ねるように絡ませ、ネバついた唾液を啜り合う。 呼吸の為に少し離れた口を追いかけて、容赦なく塞ぎ、舌先を舐め深い交わりを誘う。ナルトが舐め返してきたら、そのまま絡め取って深く重ね、存分に舌を絡ませ合って…。 はぁはぁと呼吸が激しく乱れてるけれども、そんなコトを気にしている余裕はない。 残された時間、少しでも多くナルトを感じたい。ただそれだけで。唇を離してもまたすぐ重ね合わせて。 ああ‥何か…。 ナルトに触るの久し振りだし、こんなキスもご無沙汰だからな…キスだけで、勃っちゃいそうだよ…俺 そんなコトを思いつつ、ナルトを掻き抱きながら、甘くて淫らな口付けにに酔いしれる。 立ったままの激しい口付けにナルトは腰が砕けてるみたいなのに。必死に俺にしがみつきながらもキスを止めようとはしない。 そんな可愛すぎるナルトに俺はもっと気持ちイイ口付けを仕掛けようと、崩れ落ちそうなナルトを抱き支えた。 が。 次の瞬間、腕の中の心地よい重みと交わしてた甘い口付けの感触が消え、来た時同様強い引力に引っ張られてしまい、ナルトと引き離されてしまう。 チッ 口寄せのチャクラが切れたか… せっかくこれからって時に… と戻ってきた任務地で、俺は溜め息を零した。 ま、続きは自宅に帰ってから、思う存分… そうと決まればさっさと引き上げて、俺の帰りを待っているナルんトコに帰らなきゃ。 唾液で濡れた顎を拭い、マスクを引き上げると、タイミングを合わせたかのようにテンゾウの気配がした。 「やっと見つけた…任務中だと言うのに、今まで何処に行ってたんですか、あなたは…」 やや怒り気味なテンゾウは小言を言い、大袈裟に溜め息をつく。 「ちょっと野暮用でね。…何処まで片付いた?」 テンゾウの文句を軽く躱して逆に問えば、あからさまに呆れ顔を俺へと向けてくる。 「あと少しですよ。あっちの二人が戻ってきて、最終確認が済んだら、任務完了です」 首尾の良い仲間に感心しつつ、俺は満足してにこりと笑う。 |