「まだ任務中…なんだってば?」
 「いや、任務はついさっき無事に終わったよ。今は他のメンバーが後始末してる。それが終わったら帰れるよ」
 「え?いつ?いつ帰って来れんだってば?」
 「う〜ん…明け方前には帰れる‥かな?」
 「マジで!!」

 やっと帰ってくると聞いて、すごーく嬉しくなった。ぎゅっと抱きついてすりすりっと頬を寄せる。
 「うん。それより早く帰れるように頑張るよ。お前の誕生日祝い、少しでも早くにしたいからね」

 更に嬉しいコトを云ってくれちゃうもんだから、なんだか泣きたくなってきたってばよ。

 「ならさ、ならさ。オレってばせんせーンちで、せんせーが帰ってくんの待ってるってばよ!!」
 「うん、そうしてて。少し遅れちゃうけど、誕生日祝いさせてね?」
 「うん!!楽しみにしてるってばよ!!」
 「あ、でも。ちゃんとベットで寝てなさいよ?起きて待たなくていいからな」
 「え、でも‥それじゃ…」
 「大丈夫。帰ってきたら起こしてやるから‥な?」

 不服を露わに先生を見上げてると、宥めるみたいに頭をポンポンと撫でられて、優しく微笑まれた。
 そんな顔されたら、これ以上なーんも言えなくなっちまうってばよ。
 先生ってばずりぃーの

 「約束…だってばよ?」
 「ああ、約束するよ」

 約束ね、って唇に軽くちゅっとしてくれた。
 こんなちゅーじゃ、ドコにも足んねーっつうの。
 なんて思ったら…

 「あー、ったくっ!!早くお前んトコに帰りたいよ‥時間制限なしでキスしたい、イチャパラしたい…!!」
 キッツイくらいに抱きしめられて、首筋にキスを落とし始める先生。

 あ、そんなトコにキスされたら、マズイってばよ。身体に火ぃついちまうって‥

 「んっ!!せんせー…ダメってば‥‥帰って…ンッ‥きてから……に‥」
 「…んっ、は‥ナルト‥ナァル……ト‥」

 今はダメって思ってるのに、先生としてるキスがどんどんエロいちゅーになっていく。
 舌先を舐め合って、口を開けて深く重ね合わせて。口ン中で存分に舌を絡めあって。
 飲みきれなくなった唾液が零れてくんだけど、そんな些細なこと気になんない。
 とにかく先生を感じたくて仕方なくて。唇を離してもまたすぐ重ね合わせて。先生の銀髪を掻き乱しながら、甘くてエロっちいキスに夢中になる。

 あーオレ、もうダメ…気持ちよすぎて‥立ってらんねー…


 崩れ落ちそうになる身体を先生にしがみつくことで支えてたのに、その支えが不意になくなっちまった。
 口寄せのチャクラが切れた所為で、先生の姿が一瞬で消えてなくなってしまう。

 「あれ…?もう時間になっちまったんだ‥」

 唾液の糸を垂らしつつ、腰が砕けちまってたオレは、床にぺたりと座り込んだ。

 今までの時間が夢みたいに思えて、すげー寂しくなってくる。

 けど。
 夢じゃないって証拠が2つ残ってる。

 甘ったるいキスの余韻と、誕生日ケーキ。


 身体に力が戻ったら、すぐに先生ンちに行こう。

 開けてないケーキも持ってって、明日先生と一緒に食べるんだってばよ。


- 4 -



[*前] | [次#]


しおり
戻る

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -