悩みました。
この人はものすごく悩みました。

恐らくこの長編のためのキャラ考察で一番悩んだ人です。アニメ、ゲームなどを除き完全に原作の中からだけで読み取れるロス兄の人間像。

結果アンティゴネの陽気で明るいおにーさんから正反対を突っ走ってくれました。むしろ宗教に浸かりすぎて少し怖い人になってしまったかもしれません。


第一に、アイオロスが教皇に選ばれた時本人も驚いていたことから彼は自分が教皇に選ばれるとは思っていなかったのだと思います。そしてサガが彼を陥れて逆賊の名前をふっかけても誰もそれを疑問に思っている描写がないこと。

例えばミロなども完全にアイオロスは裏切ったのだと考えているような口ぶりですし、アイオリアもアイオロスの汚名を晴らすためと行動をしてはいますが完全に信じきっているという風でもないように感じました。
人望というものはアイオロスよりサガのほうに傾いていたのではないでしょうか。


また教皇が女神を殺そうとしていることをアイオロスは知っていました。でもそこにアイオリアを置きっぱなしで行きましたね。
もちろん連れて行けば同時に殺されていたかもしれませんが、アテナと同じように他人に託して平穏に過ごさせることができたかもしれません。でもアイオロスはそれをしなかった。アイオリアは置いて、女神だけを連れて行った。

聖闘士としては恐らく素晴らしい決断なんじゃないですかね、私情<女神という構図。


そして女神が地上の邪を祓うと信じきっているということ。それらのことからアイオロスはアイオロスである前に、アテナの射手座の黄金聖闘士なのだと仮定しました。


サガと正反対の人間味の欠けた聖闘士だったらたぎります。主に私が。
女神のいうことならなんでも「はいっ喜んでー!」なロス兄。でもだからこそものすごく純粋な人だったらそれは同時に悲しい人にもなりえるのではないでしょうか。

やっぱりサガと同じように、そして同時に逆ベクトルを突っ走ってはいるけれど魅力的な人ですね、大好きです。

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