風が吹き抜けて行った刹那のことだった。ぞわりと背筋が泡立つ。息がつまるような気さえした。「…!!」「サガ!」「ああ…っ!」一瞬のうちに燃え上がったアテナの小宇宙が弾けて消えた。「急いだほうが良い!!」そう言ったサガに頷いて足を速める。瞬間、背後から誰かに腕を取られた。「なまえッ!?」サガの声を聞きながらも無理に振り返らせられた先で見た、人は、 1/7 ← * → 人気急上昇中のBL小説BL小説 BLove - ナノ -