「やあ、アイオロス」
「アフロディーテ、手間をかけたな」

教皇の間で女神とともに何か話しこんでいたアイオロスが顔を上げ、そう言った。女神に一礼してから彼に向き直り私も笑う。

「いや?可愛いなまえのためならこれくらい…。そうだな、指は8号といったところだった。好きな色は青だそうだ」
「ああ、ありがとう」
「では、早速準備に取り掛かりましょうか」

くすりと笑った女神がノートパソコンに何か打ち込んでいく。そしてぱっと変わった画面に映し出されたのはたくさんの指輪だった。

「指輪の取り寄せはお任せください。青でしたらサファイアでよろしいですか?他にもアクアマリンでしたらなまえさんのイメージですが・・・」
「ああ、確かに」
「なんでしたら、特注も承りますよ」
「そうですね、なまえなら…」





話は私の知らない水面下で進む
(なまえは今日、教皇の間に立ち入り禁止だそうだぜ)
(え、そうなんですか、デスマスクさん!)
(女神たちが重要な話し合いをしているんだ。だから今日は俺がお前の相手を・・・)
(なまえ、デスマスクといると危ないから執務室においで)
(はーい、サガさん!)
(・・・・)






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