「うっふっふ・・・、分かりました。任せてください、最高のものを用意しましょう、アイオロス」 「御手間をかけて申し訳ありません、アテナ」 「手間?まさか!これも全てはなまえさんと貴方の笑顔のため・・・。ならば協力は惜しみませんよ、アイオロス」 その言葉は実に慈悲深く優しさに満ちていて、女神の顔は見たことがないほど朗らかな笑みが浮かんでいた。そしてすぐに同じような笑みを浮かべたアイオロスに溜め息をつく。今までの彼らのテンションを思い出して、どっと疲れが押し寄せてくる気がしたせいだ。 アイオロスが会話を切り出した直後の女神の盛り上がりっぷりは、酔っているのではと思えるほどにはすさまじいものがあった。まったく、いつも彼らを相手にするなまえの苦労がしれるぜと一人静かに笑えば、にこにこと笑うアフロディーテと目があった。 「きっと楽しい事になる」 「どうだか」 そうは言ったものの、呟いた自分の声もどこか楽しげで、下らないと思いながらも俺は浮かんだ笑みを押さえなかった。 |