夜遅くに聖域に帰ってきたデスマスクはアフロディーテとシュラとともに、わざわざ人馬宮にまで訪れた。

「それでどこまで進んだんだよ」

楽しんでいるように見えて、なんだかんだ心配してくれていたのだろうかとプライベートルームに招き入れる。そうすれば、ソファにふんぞり返って座ったデスマスクはにやにやとしながら開口一番にそう言った。

「Aか、Bか、Cか?」
「下品な話は止めないか、バカニ」
「それだけど、結婚することにしたよ」

にやにやと笑いながら続けたデスマスクの頭をアフロディーテが叩いたが、気にせずに結果を答えれば三人が固まった。

その言葉にアフロディーテが紅茶のカップを落とす。粉々だ。
その言葉にシュラが噴き出し、デスマスクは固まった。

「・・・は?」
「そのうち結婚することになった」
「なにをどうしたらそうなったんだよ!!」
「わ、私の可愛いなまえが・・・!!筋肉と結婚するなんて!!可哀想ななまえ」
「アフロディーテ、お前も大概失礼だな」

夜だということも忘れて騒ぎだした三人に苦笑する。どうせご近所も離れているのだから、どれだけ騒ごうと決して問題ではないのだが、問題は彼らが酔っていることだった。



筋肉と私のなまえが結婚する!!


非常に納得のいかない単語が混じっていたが、それは兎も角アフロディーテの言葉は小宇宙通信によって、瞬く間に聖域中に発信された。恐らく明日は質問攻めだ、なんて考えながら恥ずかしがり屋のなまえに心の中で合掌した。






そして数分後、明日という甘い考えは打ち破られる
(さ、さささきほどの話はどういうことなのですか、アイオロス!!)
(女神からもなんとか言ってやってください!!)
(わが兄アイオロスよ!ついに・・・、ついにこの日が・・・!!)
(うわあああ!なまえ−!!!)

(結果一晩中深夜テンションの黄金と女神に質問攻めにされることになった)







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