違うこと

「奈子ちゃん、今日はちょっと違うことしてみよっか」
「違うこと……?」

 博也くんはベッドに仰向けに寝転んだ。どうしても大きくなったそこに目が行ってしまって笑われる。

「自分で挿れてみて。したことある?」

 元カレとしたことは……ある。でも、あまり好きじゃなかった。あまり気持ちよくなれた記憶がない。少し気が進まないながらも、そこに跨った。

「手繋ご。そ、上手……」

 片手を繋いで、もう片方の手は博也くんのそれを掴む。入り口に当たるとくちゅ、と音がして、そして。くぷ、と先っぽを飲み込んだ。

「気持ちいいところに当たると思うよ。ゆっくりでいいから……」

 ゆっくり、ゆっくり飲み込んでいく。何これ。何これ何これ。いつもと違うところに当たって、そして。

「っ、ねぇ、これ、やだ、」
「いや?やめる?奈子ちゃんのナカ、めちゃくちゃうねってるけど。イキそうでしょ」

 何これ何これ。気持ち良すぎて死にそう……。

「やだ、やだ、やだやだやだやだ」
「自分で気持ちいいように動いて、いっぱいイッて……」

 誰にも触れられたことのないところに先っぽが当たる。ガクガクと脚が痙攣する。そして。

「やだ、出ちゃう、ねぇ、やだ……!」

 ぷしゃあっと潮が噴き出すと同時に腰が浮いた。博也くんのそれが抜ける。何度も何度も腰が痙攣する。博也くんの綺麗な身体が濡れていく。

「まだ動いてないよ。挿れただけだよ?奈子ちゃんえっちすぎ」
「っ、だって……」
「奈子ちゃん、また挿れたい。俺の、勃起しすぎてビクビクしてるでしょ?」

 手に触れさせられたそれは確かに苦しそうなほど大きくなっていて。太く重量感のあるそれに、また子宮がきゅんと疼いた。

「俺もいーっぱい、奈子ちゃんの中で気持ちよくなりたいな……」

 起き上がった博也くんが耳元で囁く。この人は顔だけでなく声もいいのだ。ゾクゾクと興奮してしまって止まらない。博也くんにお尻を支えられて腰を上げる。つん、と入り口に当たって、すぐに繋がった。

「あっ、ああああ、はぁ……っ」
「奈子ちゃんのナカ気持ちいい……」

 ぎゅうっと抱き締められて唇を合わせる。体格差があるせいで、膝の上に乗っても顔の位置が同じだった。

「ちゅ、ん、ちゅ、」
「奈子ちゃん、おっぱい舐めたい」

 博也くんが胸に唇を寄せる。ふるふると揺れる胸を、舐められて。

「あっ、ああっ、気持ちいい……っ」

 既に勃ち上がった乳首を舌先でコリコリされると気持ちよくてたまらない。もう片方の乳首は指で弾かれて。

「はぁ、奈子ちゃん、めちゃくちゃ締まってきたよ。イキそう……?」

 ふるふると首を縦に振る。顎がガクガクと震えて、力が入らない。揺さぶられるまま、快感に溺れる。

「っ、あっ、ああっ、」
「奈子ちゃん、可愛い……。キスしたい、キスしながらイッて……」

 抱きついて、唇を重ね合わせて、舌を絡める。私の喘ぎ声は全部博也くんの口内に吸い込まれて。

「んっ、んんんっ、んーっ」

 唇を重ね合わせたまま、絶頂に身を震わせる。ぎゅうっと中の博也くんを締め付けて、ガクガクと身体を痙攣させて。


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