エンドレス

 三木村さんはいつもみたいに私をどろどろのふにゃふにゃに蕩けさせた。指と舌で。もう無理って何度も何度も言ったけど、三木村さんに触れられる度に身体はまた快感を拾ってしまうのだからエンドレス。

「奈子ちゃん、挿れるね?」
「あっ、ぁっ、ああああっ」

 ゆっくりと三木村さん自身が中に入ってくる。それだけで何度も軽くイく。目の前に電気が飛び散るみたいに衝撃が走るのだ。

「すっげー締め付け。奈子ちゃん、俺さ、妄想の中で何回も奈子ちゃん抱いて、現実でも奈子ちゃん抱いてるけど、毎回気持ち良さが増してく」
「っ、ひっ、ぅあ、あっ、」
「毎日毎日奈子ちゃん大好きって気持ちも大きくなっていくよ……」

 身体を倒した三木村さんがぎゅうっと抱き締めてくれる。心も子宮もきゅんとして、中の三木村さんを無意識に締め付けてしまう。三木村さんが切なげに吐息を漏らした。

「これから、女関係でどんな報道が出ても信じないでね。俺が大好きなのは奈子ちゃんだけだし、奈子ちゃん以外の女の子には興味もない」
「うん……」
「俺に関すること、俺以外から聞いても信じちゃダメだよ。奈子ちゃんは、俺の言うことだけ信じててね」
「っ、あ、また、大きく……」
「俺は奈子ちゃんに絶対嘘つかないからね」
「っ、ひぅ、あっ、ぁああっ!」

 腰をぐりぐりと押し付けられて、一番奥を抉られる。ビクンビクンと跳ねる腰を、押さえつけて。私の奥の奥、身体をこじ開けようとするみたいに。

「奈子ちゃん、愛してる……」

 その言葉を囁かれた瞬間、イッた。繋がっている隙間からぷしゅっ、ぷしゅっと潮が飛び散るのが分かった。

「奈子ちゃん、上手に中イキできたね。可愛い」
「んひっ、んっ、ひもひいい……」
「呂律回ってないじゃん。やらし……」

 口内をべろべろと舐め回される。唇が離れると、舌の先から唾液が落ちてきて、それをコクン、コクンと飲む。
 私が深い絶頂に身を落としている間も、中の三木村さん自身はビクビクと脈打ち存在を主張する。何度イッても、また快感を求める。私の身体は完全に、三木村さんに開発されてしまったようだ。

「みき、むらしゃんが……」
「うん?」
「こん、なに、えっちなからだに、したんだから」
「……」
「ほかの、おんなのこに、みむきしないで」
「……っ」
「ちゃんと、責任とって、もっともっと、えっちなことして……?」

 本当は、嫌だったんだから。信じてないとは言え他の人と結婚するなんて噂が流れたのも。友達とは言え三木村さんの隣で楽しそうに笑う女の人と一緒にいる写真を見たのも。平気な顔してたって、本当は。誰にも渡したくないって、思ってるんだから。

「あ゛ー、奈子ちゃんって、ほんと……!」
「っ、あっ、まだ、大きくなるの……?!」
「奈子ちゃん可愛すぎ。興奮しすぎてちんこはち切れそう」

 ズン、と一番奥を突かれる。背を仰け反らせた私の腰を掴んで、ごちゅ、ごちゅ、と一番奥の気持ちいいところを何度も何度も。

「あっ、ああっ、そこ、やだ、きもちいい……っ」
「可愛い奈子ちゃん。俺のちんこでめちゃくちゃ感じてる奈子ちゃん、ほんと可愛い……」

 はぁ、と甘い吐息を溢す三木村さんに手を伸ばす。頬も、首筋も、どこもかしこも滑らかな肌。私だけが触れられる、プライベートな三木村さん。


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