様子がおかしい04
「ね、君がエッチだからこんなになっちゃった」
彰くんが私の手を取り硬くなった自身に触れさせる。ジーンズの上からでもわかる。熱くて、大きい。
「んっ、あつい……」
「うん、2人で気持ちよくなろっか」
彰くんはカチャカチャとベルトを外し前を寛げると、どこからか取り出した避妊具を素早く取り付けた。彰くんは普段から持ち歩いているのか。今日は彰くんのイメージが変わりっぱなしだ。
「挿れるよ」
「んん、あぁっ、おっきい……」
ぐぐっと濡れそぼったそこを彰くんの自身が割り開いていく。狭いところを無理やり押し開かれるような感覚。圧迫感と、圧倒的な快感。入ってくるだけで気持ちよすぎてイッちゃいそう。
「ねえ、僕のこと見て」
「あっ、彰く、気持ちい……」
「名前呼ばないで」
冷たい声でピシャリと言われて慌てて目を開ける。彰くんは少し拗ねたような顔をしていて、そんな顔も様になっているのだけれど、戸惑ってしまう。名前を呼ばれるのが嫌って、え?
「僕の名前を呼んで」
更にハテナマークだ。え?彰くんって呼んだよね?え?
「余計なこと考えられないようにしてあげる」
「ひぅ、あぁっ、ん!」
ズルっと抜けて行って、すぐに一番奥を突かれる。大きくて気持ちいいところに届く。硬くて熱くて、いやでも彰くんが中にいるって実感させられる。気持ちいい。
彰くんの肩に掴まって必死で快感に耐える。ゆっくり丁寧に私のイイところを突こうとする動きに翻弄される。彰くんを、感じる。
「あっ、ああっ、気持ちい、」
「ん、僕も。ここも触ってあげるね」
繋がっているところの少し上の突起を親指と人指し指で摘まれる。気持ちよすぎて悲鳴のような声を出してしまう。中を無意識に締め付けて、彰くんのを更に大きく強く感じる。背が仰け反る。強すぎる快感から逃れようともがくけれど、左手でしっかりと腰を掴まれている。突起をクリクリと弄られて、体に力が入っていく。
「も、だめ……っ」
「ん、僕もイキそうだよ」
「ひっ、いぁ、いく……っ」
「……っ!」
頭のてっぺんから爪先まで電流が流れたみたいに強い快感が走って、身体中の筋肉が弛緩した。ドクンドクンと中の彰くんが脈打つ。体には力が入らないのに、膣内だけは彰くんの精子を最後の一滴まで搾り取るように締め付ける。
「最高に気持ちよかったよ」
彰くんが私の髪を撫でて微笑んだ。次の瞬間。
「うわっ、」
目を見開いた彰くんは弾かれたように私から離れ、服を探す。
「ごめん」
そして私から目を逸らしたままそう言って、服を着ながら部屋を出て行ってしまった。残された私は唖然とするしかなくて。彰くんが出て行った玄関を見つめていることしかできなかったのだった。