koneta
02/16,05:07@翔×すず(甘い世界)
ちょっとした仕草にも、昨夜の記憶が甦る。
「はい、どうぞ」
お客さんに紅茶を出す時の手。
『もっと、奥まで……』
紅茶の葉っぱを摘む指。
『ほら、ここまで届いたね?』
頭の中が淫らな記憶でいっぱいになっていく。とうとう我慢しきれなくて、みんなが帰った後更衣室に逃げ込んだ。スカートを脱いで、パンツの上から中心に触れる。下着はべっとりと濡れていた。ああ、今日は一人でお風呂に入ってバレる前にさっさと洗濯してしまわないと。
店に残っているのはもう翔さんと私だけ。早く着替えて戻らないと。翔さんが片付けしながら待ってるんだから。
……でも。
『ここ気持ちいいね?』
私の奥の奥をゴリゴリと突いて、暴力的なまでの快感を植え付けるくせに、微笑みながら優しく聞いてくる翔さん。息も絶え絶えになってハクハクと口を開いたり閉じたりするしかできなくて、全身に力が入る。
ぱちゅん、ぱちゅん、と二人の肌がぶつかる音がいやらしい。翔さんの大きな手は私の腰をしっかりと掴んで離さない。私の中は翔さん自身を締め付けて、うねうねと動く。無意識のうちに翔さんの腰に絡み付いた私の脚を撫でながら、翔さんは満足そうに笑った。
……そんな甘い昨夜の行為を思い出すだけでこんなにはしたなく下着を濡らしてしまう。膨らんだ突起を人差し指の先で少し擦っただけで軽くイキそうだ。
「はぁ、はぁ」
もう少し。もう少しだけ……
「一人で随分楽しそうなことしてるね?」
耳元で聞こえた声に心臓がヒヤリと凍った。
「すずちゃんはそろそろ気付いたほうがいいよ」
股間に置いたままだった私の手に大きな手が重なる。ずっと、ずっと、見るだけで私を乱してしまう手。つ、と手の甲を指でなぞられただけで息が荒くなる。
「俺が触らないと気持ち良くなれないでしょ?他の男はもちろん……」
ゴリ、と硬くなったものがお尻に擦り付けられた。じゅん、とまたパンツが濡れる。
「自分で触っても、すずちゃんはもう満足できない」
するするとびしょ濡れになったパンツが下ろされていく。翔さんが触っただけでイッてしまいようになった身体は、もう翔さんと離れられないことを私に再確認させたのだった。