大嫌いな君へ | ナノ
あとがき
■ごあいさつ
日吉長編・大嫌いな君へ。これにて終了となります。今年の初めから突発的に始めた連載ですが、半年以上にもわたってお付き合い下さいまして本当にありがとうございました。込み入った伏線もなく、ただただ日吉と夢主が自問自答しながら先に進んでいくようなお話でしたが、多くの方に応援して頂けて、うまく表現できぬほど嬉しく思っています。以下、またまた野暮な話ではありますが、恒例の後書きです。
■物語の発端は
上記にもある通り、「大嫌いな君へ」には全く伏線がありません。非常に単純なお話です。この連載は、幸村長編を書いているときにふと日吉への萌えを感じて(!)、それを形にしようと始めた小説です。身も蓋もない話ですが第10話前後の「日吉が無理矢理ヒロインに噛みつく」ところ。前に拍手レスか何かでエロス&バイオレンスと表現したように思うのですが、アレが書きたかったのです(笑)
日吉はクールで冷静であまり愛想のないキャラクターですよね。そんな彼でも恋人に対してはデレデレするかもしれません。が、「デレなくてもいいじゃないそのままで!」という個人的な気持ちがあって、このようなストーリーになりました。ぶっきらぼうで、女の子に対してもあまり優しくなったりはしないで、でも情が薄いわけではない。そんな日吉が書きたかったのです。最後の方は少し彼もデレてますが……甘い言葉を吐かないところに甘さがある、甘い会話も甘い態度もとらないのに無意識下の情がにじみ出ている、そんな話になっていればいいなあと思います。
彼らには最後まで、好きだ、とは言わせたくなかった。それでも相手に対してにじみ出る「好き」が描けていれば、伝わっていれば嬉しいです。
■おわりに
この連載についても、続編を書く予定は今のところありません。番外編は書くかもしれませんが(……跡部・忍足視点で最後などを書いたら面白いかも?)。彼らは今後も不器用で周りをやきもきさせながら関係が進んでいくような気がします。
さて、とりとめのない後書きになってしまいましたがこのあたりで終わりにします。この連載は、夢主と相手キャラの関係をなかなか描けないアフターハーレムの鬱憤をはらすかのようにのんびりと始めた連載でした。最初は全く感想もなく、まさかここまで支持していただけるとは全く予想もしていませんでした。
最後までおつきあい下さいましてありがとうございました。今、すごく満たされた気分の自分がいます。
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