ネタ | ナノ

140字創作No.9

遠い国へ行った男を想う一人寝の夜は、いつでも私を弱気にさせる。夜空に浮かぶ春の朧月は世界を幻想的にするのに、何も美しく見えはしない。全ては見る者の心の有り様が決めること。今の私は深いさみしさも強い嘆きも持ち合わせてはいないと思っていたのに、流れた星に、空が泣き始めたように見えた。
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手塚

2013/03/12 01:28
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