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あとがき（アフターハーレム）
■ごあいさつ
幸村長編・アフターハーレム、これにて終了となります。去年の11月から始めた連載ですが、今までお付き合い下さいまして本当にありがとうございました。たくさんの方に読んで頂いて、拍手や応援を頂いたおかげで、私も楽しく完結までやってこられたと思っています。以下、少々野暮にはなりますが後書きです。
■書きたくなった経緯
ある日、夢小説を読んでいるときにふとした疑問を抱き、そこから全てが始まりました。「逆ハーが本当にあったら、逆ハーヒロインも周りの人も大変じゃないだろうか？」と。一つの集団内でモテモテの女の子がいたとしたら、その子が好かれれば好かれるほど、仲間が恋のライバルになっていくということになりますよね。立海で例えるならば、レギュラー全員がお互いに恋のライバル、という感じで。
そうなった場合、逆ハーヒロインの性格が悪くなかったとしても、仲間同士でぎくしゃくしてしまうことがあるのではないだろうか、と思いました。「君が○○と付き合ってそれで幸せになるんだったら俺は身を引く」と言えれば格好いいですけれど、実際は、恋心はそんなに簡単に割り切れないでしょうし……。だったら、大切なテニスの仲間でも、嫉妬やら何やらで相手に割り切れない負の感情を抱いてしまうことだってあるのではないか、と。
だから、「逆ハー状態から好きな相手と恋人同士になれた、そのハッピーエンドの後の物語」＝アフターハーレム、を、傍観主という立場から描いてみたくなったんですね。物語が終わった後も、キャラクターたちの人生は続いていくわけですし。恋をめぐってぎくしゃくしてしまったとしたら、その後彼らはどうなるのだろうか、と。アフターハーレムは、ある意味崩壊と再生のお話です。関係が崩れて、壊れて、それでも前に進んでいく、お互いに傷つけて、傷ついて、成長していく彼らを書きたかった。
■終わり方について
結局、幸村と夢主ってどうなの？と思われた方がいらっしゃるのではないかと思います。最後を読まれた方は感じられるかもしれませんが、お互いにとても大切に思っているものの、「恋人同士」というように明確な関係ではありません。物足りなく思われた方は、申し訳ありません。今後の彼らはどうなるかは不明ですが、このままのペースで、心の深いところで繋がって、じっくりじっくり仲を深めて行けばいいなあと思っています。なんというか、「愛してる」から始まる彼氏彼女という関係というよりも、何も言わなくても相思相愛な熟年夫婦、みたいな関係になればいいなあと思っていたりします（笑）
続編は、書きません（短い番外編はそのうち書ければいいなあと思っていますが、これもアイデアが浮かぶかどうか次第かな、と思っています）。理由は二つ。一つは、今後の幸村と夢主を面白く書ける自信がないこと。もう一つは、今後を描くとなると幸村の入院の話を書かざるを得なくなると思うのですが、今はそういう重いテーマを扱える気がしないからです。
ただ、アフターハーレムのその後のお話として、夢主の親友・キコ（実はこれは彼女の本名ではないのですが）を新たな夢主として、柳との長編夢を書くかもしれません。その場合は、アフターハーレムのお話の後、２年の冬に幸村が入院したあたりから３年の夏の大会前あたりまでを書くことになると思います。夢主が交代しているので、お話の中心はキコと柳ですが、端々に幸村とアフハー夢主が出てくる、かも。書くとしてもずっと後になってしまうかとは思いますが……。
■今後の更新について
GWも終わり、また多忙になるので、亀更新に戻ります。次の更新は早くて２〜３週間後です（生存確認用にリアタイは適当に続けようと思います）。また、30万カウントが近づいて来ているので、20万打企画を優先したいと思います。それが終わってから大嫌い〜の続きを更新します、待って下さっている方がいらっしゃったら申し訳ありません。
大嫌い〜も終わったら、いよいよ跡部連載がしたい。軽いノリで、跡部がいっぱい出てきて、微糖だけどアフハーよりは恋愛話が中心にくるようなお話を。まあ、まだまだ先になりそうですけれども。
アフターハーレムは、私がサイトを始めるきっかけになった物語です。もしこの話を思いつかなかったら、きっとサイトを開設していなかっただろうと思います。今、初めての連載を無事に終えることができて、とてもほっとしている自分がいます。
改めましてみなさま、ありがとうございました！
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