だって、だいすきなんだもん! | ナノ



 ついつい少年をからかいたくなる大人心をわかって欲しい。今回、ターゲットとして選ばれたのは、ライナー・ブラウン。成績優秀、人望も厚く、頼れる兄貴。そんな彼が取り乱した姿が見たい。見たい、見たい、見たい……ッ!

 そんな欲望を抑えつけることなどしません。わたしは、体を張って、寧ろ欲望に突き進んでいこうと思う。だって、ライナーくんて女の耐性0っぽくない? ジャンくんと最後の最後まで悩んだけどさ。やっぱり、ライナー・ブラウンだよね。

「ってわけで、協力してほしいのコニー」
「いや、楽しそうだけど……、なんか」
「コニー、対人格闘術いつも真面目にやってないこと知ってるよ?」
「ナマエさん、オレは何をすればいいんですか?」

 作戦は簡単。わたしがしゃがんでいる時に、コニーが悪戯をする。服の中に何かいれるってやつ。それをライナーの前でやろう。虫か何かだと思ったわたしが、「やっ、こわっ、ライナーとってえ」と色っぽく、そう色っぽく(大事なことなので2回)誘う。服の中に手を入れてもらおう。女性耐性のないライナーくんの恥ずかしがる顔がみたいからー!

「問題は、色っぽくじゃないですか」
「バカ、わたしを甘くみちゃいけない。やってみせるわ!」
「(つーか、ほんと何の為なの? バカなの?)」


――作戦開始――

 既に上は薄手のシャツのみとなったわたし。みんなの休憩中、わたしも混ざって休憩することが多い。「いや、しかし今日は暑いね」なんて近くの子と会話しながら、コニーの合図を待つ。ライナーくんの居場所を探して、近くによると休憩中だというのにも関わらず、エレンくんと格闘について語り合っていた。「ちゃんと休みなよー」とケタケタ笑っていると、コニーが手を上げ近づいてくる。わたしはそれを見て、ライナーくんの隣にしゃがんだ。「熱心だねー。関心しちゃう」「いや、別にそんなことは」「あ、」エレンくんがわたしの後ろを見て声を上げたので、肩が跳ねる。「オイッ、コニー!」「きゃああっ!」

「ひゃっ、な、何、動ッ」
「え、な、どうかしたんですか」
「コニー、お前何やってんだよ!」

 エレンくんがコニーを追いかける。「ひっ、やっ、ライナーくん、とって」「え、」「こっこわっ、ひゃあっ」とにかく色っぽく、そう、色っぽく! ライナーくんは目を左右に動かして、顔を赤くしている。おお、男の子っぽい!

「えっと、失礼、します」
「はっ、はやく!」

 ライナーくんの大きな手が服の下から背中に触れ……「オイ」この声は、聞き覚えが……。「てめえ、またちょっかい出してんのか」ど、ど、どうしてここに、いるのですか!

「お前、そこどけろ」
「は、はい」

 やっべ、どうしよ、逃げたいな。そう思った矢先、べろんと服を捲し立て、背中が空気に触れる。「へいちょ!」そんな思いっきり、ブラみえるまであげなくてもーーー! 恥ずかしいよ。やるのはいいけど、やられるのは駄目だよ!

「真面目にやれって言わなかったか」
「えっと、兵長、あの」
「ガキにちょっかいだすのが仕事か? それとも逆セクハラで牢屋ぶちこまれてえのか?」
「真面目にやるので、服下げてもらってもいいでしょうか! あの、威厳とかね。そういうのが今、失われている気がする」
「安心しろ、んなもん最初からねえ。……ああ、エルヴィンが呼んでる。わざわざオレが来たってことは、わかってるな?」
「はい、もう、本当に……」

 そのまま肩に担がれ、時折地面にわざと落とし兵長は歩く。「すいません。ほんとすいません。もうしません」バカみたいに繰り返していると、兵長は「ハッ」と鼻で笑っては、わたしに暴力を働くのであった。

ライナー・ブラウンにセクハラしたい
(「リヴァイ、ナマエを呼んできてくれないか」「あ?」「報告書が酷くてね。でもリヴァイじゃないと捕まらないだろう」「(覚えてろ雌豚)」)
(「女の体って……柔らかいんだな」「お、おい、大丈夫かライナー!」「いや、ああ。こんなに気持ち良いもんだって知らなかったんだ」「誰か、ライナー殴ってくれ」)

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