極上の甘い言葉を用意致しました
ついったネタがちょいちょい、ただし当日に書いておりません。




お前になら、祝われてやらんでもないとよくわからないデレをぶちかましてきた我らが伯爵アイドルカミュ様は、今日誕生日だ。
セシルとレンが祝いたかったとぶーたれていた。どうやらカミュ本人に断られたらしい。……素直に受け取っておけばよいものを。よくわからないツンデレ伯爵である。

彼の家にお邪魔しに行くと、アレキサンダーがわん、と吠えて尻尾を降った。おーよしよし、お前は賢いねアレキサンダー、と頭を撫でると嬉しそうにするからかわいい。
食事を作り終え、最終ラウンドのボスを作るときがやってきた。

「さーて、ど甘ケーキを作るか……」

カミュは常人を越える甘党であることはご存じだろう。わたしは知りたくなかったです、仮にも恋人が気持ち悪いくらいの甘党だったなんて!まぁそういうところも好きなんだけど…… うん、話が脱線してしまった。
てきぱきと準備を進めていく。よしよし、順調だ。

その時、がちゃりとドアが開く音がして、カミュが帰ってきた。

「今帰ったぞ、名前」

「おかえりー!ご飯出来てるから先に食べちゃって!」

クリームを泡立てていると、カミュが後ろに立っていた。自然と見上げる形になる。

「……どうしたの?」

「……お前は食べないのか」

「?これ終わったら食べるけど……」

「では、一緒に食べるぞ。待っている」

「えっ?!いいよ?!」

「……俺の言うことが聞けんのか」

い、いつもはこんなこと言わないのにっ?!どうしたの今日のカミュ心臓に悪い!

「言うことが聞けんのか」

「ぜひ相伴させていただきます」

おう、カミュ…… どこかで頭をぶつけたのデスカ……とセシルの真似をしていると、馬鹿なことを言うな、とカミュがふんぞり返っていた。

「……声に出してた?」

「……お前と食べたいと思って何が悪い、」

俺は今日誕生日だからな、と言ってもう言うことはないとテーブルの方に向かっていく我が伯爵様。

ていうか!!!

「カミュ、可愛い!大好き!!」

「なっ、なにを!!ふん、俺が名前と食いたかっただけだ!」

「顔真っ赤!!!!!可愛い!!!」

「貴様!!!それ以上口を開くな!!!」

我が伯爵様、甘い言葉には弱いみたいです!かわいい!





極上の甘い言葉を用意致しました


title 誰そ彼

カミュはぴばでした!
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