五浦くん

「栞子ただいまー!ってあれ、どちらさま?」

「……ここで働いている五浦です。えっと、貴方は……」

「篠川名前ですーここの店長の姉さんね!三兄弟なの!」

「……御姉様がいるなんて初耳です」

「えっそうなの!?栞子言ってなかったの?!」

「はぁ………」

「……じゃあ私が結構売れてる小説家だってことも知らないんだ?」

「………篠川、名前?」

「テレビによく出てるよー!」

「あの……姉さん……」

「おっ!栞子久しぶり!」

「今回のお話とても興味引かれました!」

「よかった、栞子がいうなら間違いないねっ!……五浦くん、君は本を読むのかな?」

「いや………」

「そうか!絵本なら?」

「絵本、なら……」

「よしよし、今度おすすめの絵本を持ってくるよ!」

「ねっ姉さん!……あまり強引に……」

「いや、気になります」

「やったね!」

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